心はDNAにあり!「性格」も遺伝子が決めていた

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「性格は生まれた時から決まっている」
こう聞いて、驚く人も多いはず。

人の体質が遺伝子で決まっているというのはよく知られていますが、実は性格も遺伝子が大きく影響しているようです!

▶︎遺伝子流!性格のつくられ方

遺伝子が決定する性格には、「三大神経伝達物質」が大きく関与しています。
これは①ドーパミン、②セロトニン、③ノルアドレナリンの3つで、これらの作られ方が遺伝子によって決まっているのです。

ドーパミンは、「新規性探求」に関係しています。
快感を司っており、脳にやる気や興味を出すよう指示をする物質です。
「やる気が出る→その行為が楽しくなる→やる気が出る・・・」というときに分泌しています。
つまり、ドーパミンの働きが活発なほど好奇心旺盛で積極的な性格になります。

セロトニンとは、「損害回避」に関わる物質です。
他の脳内物質の暴走を抑え、心のバランスを整える働きがあります。
落ち着かせる働きがあることから、「心のブレーキ」とも呼ばれています。
このセロトニンが活発な人は、落ち着きがあり慎重な性格になります。

ノルアドレナリンは、「報酬依存」に関わっています。
協調性や判断力・集中力を高め、対人関係における報酬を好みます。
他人に共感的であり、愛の感情との関連も深いことが分かっています。
ノルアドレナリンの働きが活発な人は、他人に喜んでもらいたいという欲求が強く、気配り上手な性格です。

▶︎遺伝子による8つの性格タイプ

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上記の三大神経伝達物質の分泌は、遺伝子が決定しています。
これらの分泌に関係する遺伝子により、人の先天的な性格は8つに分類されます。

ドーパミン セロトニン ノルアドレナリン 性格タイプ
A 神経質タイプ
低 B 激情家タイプ
低 C 情熱家タイプ
D 冒険家タイプ
E 慎重タイプ
F 論理的タイプ
G 生真面目タイプ
H 独立タイプ

A 神経質タイプ
積極的に行動したいドーパミンと心配性のセロトニンがせめぎ合い、ストレスがかかりやすいタイプです。
ノルアドレナリンが司る報酬依存も高いため人といることは好きですが、それすらストレスになることも。
こうした形質から、神経質な性格になります。

B 激情家タイプ
神経質タイプと同じくアクセルもブレーキもかかるため、ストレスが溜まりやすい性格です。
さらに、報酬依存が低いため周囲の人々によるストレス緩和も難しく、最も不安定になりやすい性格です。
激情家という名前の通り、突発的に感情が変化します。

C 情熱家タイプ
アクセルがかかりやすくブレーキがかからないため、積極的に行動し続けられるタイプです。
報酬依存も高く、みんなと一緒に活発な行動を起こすことが好きです。
何か新しいことを初めて、周囲がそれについていくというまさに主人公のような性格です。

D 冒険家タイプ
情熱家タイプと同じく積極的に行動するタイプですが、報酬依存が低いので1人を好みます。
そのため、周囲を気にしないことが多く、独力で進み続ける性格です。
冒険家のように、自分で道を拓いていくタイプです。

E 慎重タイプ
アクセルがかかりにくく、ブレーキがかかりやすいタイプなので、消極的になりがちです。
まさに、石橋を叩いて渡るような慎重な性格の持ち主。
ノルアドレナリンの報酬依存が高いため、周囲の評価に敏感になりやすい場合があります。

F 論理的タイプ
慎重タイプと同じく、何事にも消極的になりやすいタイプです。
ただし、報酬依存が低いため、不安を周囲の力で調整することが難しく、自分なりの決まりを作り行動します。
その決まりを調整していくため、論理的な行動をとることが多くなります。

G 生真面目タイプ
アクセルもブレーキもかかりにくいため、スピードが出ないのんびりした性格になります。
人のことも好きなので、周囲から信頼されやすい人になりやすいです。
穏やかな性格からストレスを溜めることも少なく、社会のルールに従い真面目に生活することが多くなります。

H 独立タイプ
生真面目タイプと同じく、ストレスはかかりにくいタイプです。
しかし、報酬依存が低く、みんなといるより1人でいる方が好きです。
マイペースに行動できますが目立ちにくく、周囲の印象としては「思い出せない人」になりがちです。

▶︎人種によっても性格遺伝子の出現率が異なる!

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私たち日本人は、心のブレーキであるセロトニンを作り出す遺伝子を最も多く所有しているのです。

セロトニンに関係する遺伝子は、L遺伝子とS遺伝子の2種類であり、S遺伝子はセロトニンの働きが活発で慎重になりやすいタイプです。
実は、日本人の98%がこのS遺伝子を所有していることが分かっています。
「自己主張が少なく、慎重で穏やか」という日本人の特徴は、この遺伝子の働きによるものです。

一方で、ドーパミンが活発で心のアクセル全開な人種はアメリカ人。
アメリカ人には、好奇心旺盛で行動的なドーパミンと関係する遺伝子を持つ人が、全体の半数以上います。
日本人でこの遺伝子を持つ人は、全体の20%程度。

だからこそアメリカ人は日本人に比べて積極的で、新しいビジネスに挑戦したり、楽観的な考えで突き進む人が多いと言えます。つまり、これらの遺伝子の違いが、国民性を生み出しているのです。

▶︎遺伝子検査で「本当の自分」がわかる!

これまで、遺伝子の違いで出現する性格を見てきました。
遺伝子レベルでの性格は生まれ持ったものであり、変えることは決してできません。
思い込みでどうにかなるレベルではないのです。

だからこそ、心理学を用いた性格診断とは異なり、偽りのない「本当の自分」を知ることができます。遺伝子検査で自分の本当の性格を知ることで、生まれ持った強みや弱みを把握することができます。

その能力を活かせる環境を選ぶことも、有効な人生設計方法のひとつではないでしょうか。

参考
中原英臣『人の性格はDNAで決まっている』(講談社+α新書、2013)
現代ビジネス「血液型より正確 あなたの正確はDNAで決まっていた」
Yahoo!JAPANニュース「「性格」はどれくらい遺伝子に影響されているのか」
快適.Life 「三代神経伝達物質:セロトニンとドーパミンとノルアドレナリン」
excite.ニュース「性格や知能の50%が親からの遺伝⁉︎セロトニントランスポーターS遺伝子をもつ恋に社会に臆病な日本人」
NTTデータ ジェトロニクス株式会社「さまざまなパーソナリティ」

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