天才の遺伝子とは?「手塚治虫遺伝子解析プロジェクト」

「鉄腕アトム」や「ブラックジャック」、「火の鳥」など、数々の伝説的な漫画を世に排出してきた手塚治虫先生
そんな、誰もが認める「天才」のルーツに迫るプロジェクトが、遺伝子検査キットのパイオニアであるジェネシスヘルスケア社により行われました。

その名も、「手塚治虫遺伝子解析プロジェクト」。
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これは、同社の創立11周年を記念し、“天才”手塚治虫の遺伝子を解析するというものです。
しかし、1989年にその生涯を閉じた手塚治虫の遺伝子を、25年経った現在どのように解析したのでしょうか。

そのカギは、シンボルマークとも言える「ベレー帽」が握っていました。

▶︎プロジェクトは“1つのベレー帽”から始まった

遺伝子を解析するには、DNAを抽出することが必要不可欠です。
一般的には口腔内の粘膜や血液から採取しますが、もちろん手塚治虫の口腔粘膜から抽出することはできません。

そこで目をつけたのが、手塚治虫が愛用していた「ベレー帽」。

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帽子の内側に付着している髪の毛から、DNAを抽出しようというものでした。

手塚治虫の長男でクリエーターの手塚眞氏は、同社佐藤社長との対談で次のように語っています。

もしかしたらベレー帽に髪の毛が残っているかもしれませんと佐藤さんに申し上げたところ、可能性がありますというお答えだったので、俄然、興味が高まりました。これは遺族としてというよりも、1個人として「天才手塚治虫の遺伝子を見てみたい、知りたい」という気持ちが強くなったんです。
http://tezukadna.jp/episode1.html

ベレー帽から丁寧に採取した160本の遺髪と、血縁者の遺伝情報を元に、「手塚治虫遺伝子解析プロジェクト」は始動しました。

▶︎見えてきたのは手塚治虫の「天才性」と「心の中」

遺伝子検査といえば、体質や病気リスクなどの「身体的な特徴」を想像しがちです。
しかしこのプロジェクトでは、手塚先生の「精神的な特徴」に注目して解析を行いました。

遺伝子を調べることで、その人の性格や生き方も知ることができるんです。

マンガの神様は、どんな能力を持ち、何を思っていたのか。
解析結果は、2015年8月27日に同社プロジェクトページで一般公開されています。
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今回はその中から、特徴的であった「記憶力」と「幸福感」について、同プロジェクトサイトから抜粋したエピソードを添えてご紹介します。

▶︎制作活動を支えた抜群の記憶力

手塚治虫の遺伝子解析では、「記憶力が高い傾向にある」という結果になりました。
膨大な作品を書き上げるためには、抜群の記憶力は不可欠であったようです。

記憶力に関連するのは、WWC1 (KIBRA)と呼ばれる遺伝子です。

記憶とは過去に経験した事や一度覚えた事を、時間がたった後までも大体その通りに思い出せることです。符号化(記銘)、貯蔵(保持)、検索(想起)の3段階からなります。また、記憶できる時間により、感覚記憶(数秒)、短期記憶(数分〜数時間)、長期記憶(長く〜ほぼ永続的)に分類できます。
KIBRA遺伝子の機能は現在研究中ですが、この遺伝子がTT型、TC型の方は記憶能力が高くなる傾向があると報告されています。
https://ge-no.com/guide/units?page=3

手塚先生の抜群の記憶力については、以下のエピソードも物語っています。

手塚治虫先生の作品の多くは、誰かの雑談の内容、気になった写真や絵画の映像記憶など、子供の頃から膨大に蓄積された記憶が基となっています。その記憶力は、他の人と一線を画すものでした。出先からの電話で、「本棚の○段目にある本の○ページの絵を参考にして描きなさい」と、まるで本人がその場で確認しているような詳細な支持を、アシスタントに出していたという逸話もあるほどです。また、音に対する記憶も鮮明で一度聞いた曲をすぐにピアノで弾くことが出来たそうです。
http://tezukadna.jp/episode1.html

60年の生涯で700以上の物語を残した手塚治虫。
これらの作品は、手塚治虫の記憶力の賜物と言えます。

▶︎失敗を恐れないチャレンジ精神

さらなる特徴として、「不確実性を恐れにくい」という結果が出ました。
これはつまり、「失敗を恐れずに挑戦できる」ということです。

不確実性への恐れに関する遺伝子としては、FYN遺伝子が知られています。

FYN遺伝子は細胞の増殖や維持の制御に関与しています。これらの遺伝子の機能は現在も研究中ですが、この遺伝子のタイプによって不確実性への恐れについて傾向を知ることが出来ます。
http://tezukadna.jp/episode4.html

手塚治虫のチャレンジ精神は、あの大人気マンガ「鉄腕アトム」のアニメ化を可能にしました。

日本のテレビでアニメの番組を毎週放送することは、時間的にも金銭的にも不可能と思われていた。しかし、自身の制作会社を立ち上げてそれに挑戦し、「鉄腕アトム」のアニメが生み出された。これが成功したために、たくさんの会社がアニメを作りだし、今の日本のアニメ業界が出来上がった。誰もやっていないことに果敢に挑戦することに躊躇はなかった。
http://tezukadna.jp/episode4.html

手塚先生の屈強なチャレンジ精神が日本のアニメ業界を作り、現在に受け継がれているのです。

▶︎遺伝子検査で自分の知らない自分を知る

今回の遺伝子解析により、手塚治虫の「生き方」が見えてきました。
すべての解析結果は、公式サイトで公開されています。

それぞれの遺伝子が膨大な作品づくりを支え、天才を作り上げたのです。

このように、遺伝子を調べることで、自分自身の性格や能力も明らかにすることができます。
遺伝子検査によって自分自身の特徴を知ることで、生き方に関するヒントになるはずです。

今回のプロジェクトを記念して、GeneLife遺伝子検査キットの「火の鳥」パッケージが限定発売されています。
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がんや生活習慣病のリスクや体質的な特徴だけでなく、記憶力や知的好奇心などの性格についても調べることができます。

遺伝子検査を行うことで、自分では気がつかなかった自分の特徴を調べてみてはいかがでしょうか。

<参考サイト>
手塚治虫遺伝子解析プロジェクト公式サイト
Geno「遺伝子図鑑」

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